宇宙は何色 tefutefu38

日々の暮らしの中で

 鹿の王


上橋菜穂子さんのアンデルセン文学賞受賞後の第一作。
相変わらず達者で骨太な構成。続きがありそうな予感。


上下巻を何日かに分けて読んだのですが、読んでる間に
三峯神社(眷属・狼)と鹿島神宮(御使い・鹿)にお参りしたので



神話の世界と物語の世界観がシンクロして、狼や飛鹿
トナカイといった動物たちの息づかいが妙にリアルでした。



神社にお参りすると決めると、
自然に意識層が共鳴してつながるようで


そこの眷属や御使いが意識にあらわれるようです。
(気付く気付かないに関わらずどなたでも)


私は、鹿と狼はシンボルとして相性?がいいのか
感じますが、龍や天狗様は全然です。



龍神様を御まつりしている神社にいくときは、
家族で喧嘩したり、忘れ物をしたりと出かけるのに手間取るので、
そういう事で感じているのかもしれません。



それに天狗や龍が像を結んで意識にあらわれても
ちょっと困ります・・怖そうですもん。




鹿の王は、そんな第四レベル・アストラル界の出来事が
「裏がえる」という表現で物語の要に使われいる本でした。



下巻の副題 還っていくもの にエリンとは違う結末を
みたいなと思います。