宇宙は何色 tefutefu38

日々の暮らしの中で

 骸骨を乞う

彩雲国秘抄  骸骨を乞う

彩雲国秘抄 骸骨を乞う



骸骨を乞う の意味は 自らを骸骨にたとえ ささげた身を貰い受ける意から
      辞職をねがいでること


らしいです。角川ビーンズ文庫彩雲国物語シリーズが全22刊で終わり
その最後の物語として のエピソード集です。



本編が終了して寂しく思っていたとこにこの本が出たので、すぐ買ったのですが
最後の物語だと思うとなかなか読めなくて 今になりました。




彩雲国物語を初めて知ったのは、NHKのアニメでした。
夜遅い時間にたまたまみつけ「なんでこんな時間にNHKで アニメやってるの??」
とみているうちに、その不思議な世界観にはまってしまい、毎週見るようになり


主人公の紅秀麗の元気な活躍と周りを固めるユニークなキャラクター
そして、仙人の力が微妙にはたらきつつ動いていく物語の世界のストーリイに
魅了されて ビーンズ文庫を買い、 あげくに漫画も買うというはまりようでした




この骸骨を乞うは 本編の元気のいい独特の語り口から トーンをかえて 
本編では描かれなかった登場人物の最後の様子などが 
静かな筆致でえがかれています。




その中には紅秀麗の 元気一杯のお嬢さんから成長した 慈愛にあふれた后妃
としての様子が描かれている章もあります。



秀麗のいちファンとしては 元気一杯の秀麗の物語をまだまだ読みたかったので
少し寂しい気もするのですが  これもありかなとおもいました。


まさに 骸骨を乞う  で、終わりの物語にふさわしいのかもしれません。