宇宙は何色 tefutefu38

日々の暮らしの中で

 漫画 ヘルタースケルター

以前からずっと気になっていながら 破滅的な感じがして
読んでどうしようもない気持ちになったら嫌だな、
と読めなかった岡崎京子さんの「ヘルタースケルター」読みました。
もし、まだの方で読む予定の人は、ネタバレしますから
以下 読んだ後どうぞ。



この漫画は1995年の作品です。
この夏 監督蜷川実花さん・沢尻エリカさん主演で 七月映画公開予定です。



発表された当時はセンセーショナルだったかもしれませんが、今読むと
時代が表現に追いついたのか、絵の線のきれいさとあいまって
破滅的というよりは、映画の小作品のようです。 デビットリンチの 
ブルーベルベットツインピークスを思い出しました。



一番いいな と思ったのは、主人公が死なない点です。
物語は 誰かが穴に落ちるか、落ちた穴から出てくるその二種類だ
と、誰かの本に書いてありましたが、これはみごとサバイバル・生き延びる
物語です。



ヘルタースケルター (Feelコミックス)


ああ もう死にたい 

ここで死んでたまるか




感情を爆発させ悪態をつきながらの
主人公りりこのモノローグ 



りりこの魅力はこれにつきます。 
きっと沢尻さんのりりこははまり役だろうな・・と思います。
画面もとびきり奇麗だろうな。



日本は 江戸時代からの心中物などという物語の文化があります
私はどうも 死で全てに決着を付けたり購うのは好きではありません
死の苦しみを通り抜け 再生する 再誕生の物語が好きです。