見知らぬ心臓
- 作者: シャルロット・ヴァランドレイ,鳥取絹子
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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京都のお寺巡りの感想を書こうと思いつつ、新聞で知ったこの本が
きになって、昨日から今日にかけて一気読み。
本の帯と新聞の宣伝には、
《17歳でHIVに感染、34歳で心臓移植。
新しい心臓に刻まれた愛の記憶が次々引き起こすミステリアスな事件。
そして明かされる驚愕の真実!
ベルリン映画祭女優賞受賞の著者による衝撃のミステリアス・ノンフィクション
臓器は感情を記憶する・・・ 略 》
とありました。細胞には記憶があり、ヒーリングの時に必要ならば
細胞から、その記憶が伝わってくるときがあるので、
臓器に感情が記憶されていても、そこに不思議は無いのですが、
体験した人の話を聞くチャンスが無いので、読んでみたかったのです。
ストーリィはノンフィクションにもかかわらず、パウロ・コェーリョの小説のように
物語性に満ちていて、面白かったです。
スピリチュアルな先駆者が、伝えたい内容を物語としてかいたのではなく、
実在の女優さんに体験として起きた事という点で、社会の枠組みが変化してきて、
ポーダレスになってきているのを強く感じます。
これは、著者が、感受性がするどく、尚かつハートオープンで
自分の感覚に正直、情熱への素直さがあるからもあると思います。
彼女の感情や思考がリアルに書かれているのですが、彼女の中で感情の波が
おきる場所・問題の生じている起点が、日本人とは微妙に違う場所です。
日本人のメンタリティーだったら、様々な条件づけからもっと手前で、
人生をあきらめ、感情を押さえてしまうだろうな、と感じました。
国による条件づけの違いを感じるという意味でも、読んで面白い本でした。
ちなみに、BBでは、臓器移植の際は、移植される臓器から、元の持ち主の
コアエッセンスを祝福とともにもとの身体に返し、移植する方のコアエッセンスを
その臓器に入れると、調和し易いと、習います。
また、余談ですが、臓器移植にかかわらず、手術はフィールドに記憶として
残り、本人が意識している以上に、恐怖の感情や罪悪感、手術する事になった
自分への ジャッジメントなどが固まっている事があります。
どうぞ、手術や病気だけでもたいへんですから、決して自分の身体を責めずに
心から、大事に感謝してあげてくださいね。何かを知らせる為に
その場所が引き受けてくれたのですから。