カルマと調律

大観山からの　芦ノ湖

「こんな目にあうのは、私が過去に誰かに同じ事をしたからでしょうか?」
　これはカルマのせいですか?」
と、よく聴く事があるし　私も以前は　辛いときによくそうおもったものです。

でも、ヒーラーとして　クライアントさんと接していて、また　私自身のプロセスを
経験してみると、この考え方は、間違いだとは言えないかもしれないけど、
とても大雑把で百本の糸のうちの一本の　ものの見方だ
と　感じるようになりました。

この「カルマ」のせい・・という発想の元には、処罰する・罰を与える神という
人の認識が隠れているのですが、カルマというのは、あくまでもその人の行ないの
バランスをとる為の成長の為の宇宙のシステムであり、そのバランス具合を決めて
調律を行なうのは、基本的に本人自身の魂です。

例えば人にだまされて、辛い目にあったとします。
今ままでの百分の一の考えからいくと、「私が過去に　人を騙したから、
今こうして　だまされて辛い目に遭うんだ」と　解釈しがちですが

ほんとうに　カルマのシステムから見るべき事・考えるべき事は・
「何故、騙される結果を導いたのだろう。ここで私は何を間違っていたから
この結果になったのだろう」という点です。

そこには、他者への権威の譲り渡しや依存の問題があるかもしれません。

また、ちょっと意外なのですが、親切心や他人を信頼するという本来は
プラスの質のエッセンスの誤用があり、魂の転生の中で、それが積もってきて
本人にとってちゃんとエッセンスとして生かされてないので、活かせるように　
さらに洗練するために　起きた　という可能性もあります。

また、「人は私をだまして利用する」とか「私は人に対等に扱われなくて当然」
「ひどい目にあって当然」というイメージや思い込みを本人が持っている場合もあります。

魂の旅の間に　エッセンスの少し間違ったもしくは　行き過ぎた使い方をしている部分の　
調整と調律　その下には、必ず美しいその方の本質があらわれるの待っている・・

その為に　色んな事は起きて来ていて　決して罰でも何でもない
むしろ、本当の自分のエッセンスの表し方と美しさを取り戻す　魂に立ち返るチャンスだ
と　ヒーリングを通して　感じています。