宇宙は何色 tefutefu38

日々の暮らしの中で

 源氏物語 ~千年の謎 & ミレニアム

今日は水曜日 映画館はレディスディなので 源氏物語をみてきました。
日本の平安期の着物のフォルムがとても美しく狩衣・直垂・御簾・・
建物といった平安朝の美しさを満喫できました 

生田斗真さん扮する光源氏の舞う「青海波」は衣装と相まって
とてもきれいでした。ちなみにこの衣装全部で一千万円だそうです。
最後に彼のお作法?のシーンで映画が終わるのですが
これも、とてもきれいでした。

ただ、なんというのでしょうねぇ
日本文学の源流とも言うべき源氏物語に素直に共感できない自分が居ました。

学生時代、(つまりは30年前)たしか吉本隆明だったと思いますが、
「日本の男女間の物語の原型はすべて源氏物語にあらわれているのではないだろうか」
というような評論の一行を読んだ覚えがあります。

今の私には、社会的な身分を背景にした女性の立場の弱い 恋の始まり方には
とても納得がいかず  

また、最後のシーンで式部が源氏に

「あなたはその有り余る幸福の分だけ、血を流して生きるのです」
 
と言うのですが、これからはそこを超えて選択できる時代がくる
と思ったからだとおもいます。

学生時代は国文だったので、源氏物語はとても好きな物語のひとつだったんですが。
変わればかわるものです。

あっそうそう。室井滋さんの弘徽殿の女御は、エキセントリックなんですが
気持ち良さげに演じてらしてギャグの様で かえって風通し良く感じました。



 

予告編でみたのですが ミレニアム「ドラゴンタトゥーの女
がアメリカでリメイクされて劇場公開されるようです。(写真左)

スウェーデン版のミレニアム三部作はDVDでみています。(写真右)
リスベットというカッコいい超現代的な女性の天才ハッカーが出てきます

彼女の背中にはドラゴンの入れ墨があり
それが、「ドラゴンタトゥーの女」として一作目の表題になってます。

 一作目に彼女に対する残虐なシーンがあり、みるに耐えないのですが、
それが、二作目三作めと リスペットの過去を知るとともに彼女が
力を取り戻していく物語の とても重要な伏線になっています。

スウェーデン版の湿った寒い空気感にくらべ、アメリカ版は
予告編をみるとソフイケーとされて つくられているようです。
どんなリスベット像ができているのか たのしみです。

今 気がつきましたが、源氏物語とミレニアム 
この二つの映画に出てくるヒロインたちは とても対照的ですね。
わざと一緒に取り上げた訳ではないのですが・・・面白いです。