宇宙は何色 tefutefu38

日々の暮らしの中で

  島で気がついた事


徳之島の朝

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、私の写真は空と雲が多いです。
普段 刻々と変化する表情と光が好きでよく見上げています。

今回 島に帰ってその理由がわかりました。
島では視野の四分の三は、空なのです。
どこを見ても どこまでもつづく空が大半を占めてます。
そして、海も背中を向けなければ 見えています。

空が好きなのは、育った環境だったのです。
空と海 とても当たり前に私の一部だつたのです。
島で空をみていると、いつのまにか空と風景に吸い込まれて
自分という個がとけ込んで行くのを 感じます。


東京には空がない
あまりにも有名な、智恵子抄の一行ですが、こういう事だったんだと
初めてリアルな体感として 理解する事が出来ました。

智恵子にとって 東京で見る空は 
包み込んでくれる故郷の自然とは違っていて 
分離感を強調する くつろげない 切り取られた空

病気は、自分にくつろげないとこから始まるといわれます。
そういう観点から見ても、 東京には空がない は
智恵子のおかれた心象風景を表すとても象徴的な
言葉のようにかんじます。